葬儀における受付の役割は、会葬者をお迎えすることです。
しかし、その役割は、意外と広範囲に渡ります。
加えて、葬儀会場では、それなりのマナーも要求されます。
したがって、その場で慌てることのないように、事前にその役割と最低限のマナーを知っておく必要があります。
仕事を頼まれた場合は、会葬者から駐車場やトイレ、開始時刻などの様々な質問に対処できるように、葬儀会場のレイアウトと儀式の流れを覚えておきます。
そして、ご葬家側から指示がない限り、身支度を整え、葬儀の開始1時間前には、会場に到着するようにします。
到着後、ご葬家に挨拶をし、顔合わせを行い、責任者より指示を受けます。
主な役割は、会葬お礼品と礼状セット、ご来賓の式場へのご案内、会葬者の受付と芳名録記帳のご案内、会葬お礼品と礼状のお渡し、香典の整理と現金の引き継ぎ、冬季であればコートなどの預かりがあります。
また、受付は、ご遺族に代って、会葬者への対応をするという役割もあります。
そのため、言葉遣いも、立ち居振る舞いも、ご遺族の立場にたって行っていきます。
一方、会葬者の一人でもあるので、焼香は、会葬者が少ない時間帯に行うことも忘れてはいけません。
受付は、役割が多いうえに、金銭を扱うため、基本的に故人との付き合いの深い方が頼まれることが多いようです。
葬儀が滞りなく行われるのは、受付の技量によるところが大きいといえます。
そのため、しっかりとお勤めを果たすように努力するが必要です。