葬儀の司会について。
葬儀の司会者は、お寺様との打ち合わせ、開式の辞、閉式の挨拶、焼香順位の読み上げ、弔辞を読む人の紹介、弔電の披露などを行うので、それにふさわしい落ち着いた、良識のある人を選ばなければなりません。
社葬などの場合は、葬儀の前日には葬儀委員長または世話人代表を中心として、喪主、親族代表も交えて葬儀の進行についてのこまかい打ち合わせをしておきます。
たとえば司会をだれにするか、各係の分担、を決めなれればなりません。
葬儀社であれば、葬儀社手配の司会者になりますが。
お寺様との打ち合わせも、各宗派により進行が違いますので、宗派がたとえ一緒でもお寺によって、読経内容が違います。
葬儀の大部分を占める寺院様との打ち合わせが、肝心です。
まずその寺院の読経の長さを、知っておかねばなりません。
どこで弔電に入るか。どこで焼香の読み上げを始めるか、などです。
つぎに宗派によってですが、司会者の使う言葉にも、きまりがあります。
浄土真宗の葬儀では、ご霊前と言ってはいけません、ご仏前です。
ご回向ではなく、ご読経です。
このように宗派によって、言葉や葬儀の進め方も違います。
ましてや仏式ではなく、神式や天理教式ならなおさら、違います。
そしてキリスト教式もございます。こちらもカトリック系とプロテスタント系では違います。
焼香順位の読み上げも、間違いは許されませんので、細心の注意が必要です。
順位が確定していても、追加でこの方が見えた、この方もとなれば、焼香順位帳は無茶苦茶状態となります。
弔電も、昔は全部カタカナで、区切るのが大変でしたが、これが漢字になればな、と思ったものでしたが、なったらなったで、これなんと読むのかな、と反対に読み方がわからないということになります。
葬儀の司会者は、自分を売るのではなく、判りやすく落ち着いてが一番です。