亡くなった方とのお別れ、葬儀に際して、もって行かなければならないもののひとつが、数珠です。
葬儀に使う数珠には、本格的なタイプのものから、簡素化したものまで、さまざまなものが販売されています。
本格的なものは、私たち人間が持っている煩悩の数が108ということから、108個が連なっているもの。
本格的な数珠よりも、簡素化したものを葬儀に持参される方が多いように思います。
男性や女性によっても、その大きさや使われる材質などに違いがあります。
男性用のものは、一粒一粒の大きさが大きく、どっしりとした重みのあるタイプ。
女性は水晶などの、繊細で美しい、小ぶりなタイプが多いようです。
珊瑚や黒壇など、好みのものを、余裕あるときに用意しておくと良いでしょう。
お葬式のときだけではなく、法事の席でも使われることが多いので、ひとつ持っておくと、いろいろな席で持参することが出来ます。
使い方ですが、持っているのは左手です。
お葬式のときなど、手を合わせるときには、両手を合わせて、人差し指と親指の間に挟んで持ちます。
焼香をするときには、左手で持ち、空いている右手で焼香をします。
焼香は右手で香をつかみ、一礼をします。
香をもった手をおでこの辺りに持っていきます。
香炉にしずかに置き、手を合わせて深く合掌をします。
戸惑われる方も多いのですが、自分の番まで間が空いていることが多いもの。
分からないときには、隣りの方に習っておこなうのも、ひとつの方法です。