葬儀の電報は、一昔前なら電話などまだ普及していないときなどは、ハハキトク、とか で伝える唯一の手段でした。
葬儀電報は、近親や特に親しい人で遠方の場合は、アスアサタツ、のように連絡するだけの文章で、弔詞は直接着いてから言うようにしていたり、一般の人は、弔意電報の略号を使って打つか、自分で考え、カナシクサミシクナミダ トマラズ、などとしました。
また略号のあとに自分のことばを加えることもできますから、長くなっても充分に気持ちを伝えられることばを選べました。
葬儀当日に届けたいときは、配達日時指定などございます。
一昔前は、こういった文章でやりとりしたものでしたが、今日では弔電の意味合いが違ってきております。
近頃の弔電は、
病気や旅行などで、葬儀・告別式までに弔問に行けない場合は、弔電を打ちます。
あて名は喪主ですが、わからなければ故人の名前に、ご遺族様とつけ、葬儀の日の朝までに届くように申し込みます。
ただし、弔電は略式ですので、その後なるべく早く弔問に伺うか、無理ならお悔み状を書いて弔問に代えます。
お悔み状は、弔電の代わりに書いてあとで弔問に伺う場合と、弔問の代わりにする場合とがあります。
時候のあいさつなどの前文をいっさい省いて、いきなり主文からはいるのが決まりです。