「もう無理をしなくていいよ・・・ よく頑張ったね」
息子様が癌を患われて、その最中の思いやりやそのひたむきさにかける頑張りやさんだった思いがつづられています。
息子様を思われての作品となります。
それでは、その一部をご紹介致します。
「もう無理をしなくていいよ・・・ よく頑張ったね」
正直、私は今 心のどこかで安堵しております。
こんなことを言えば皆様は驚かれることでしょう。
私自身、愛する我が子を見送るときに、このような感情になるとは思ってもみませんでした。
息子が 癌と告知されて早いもので七年・・・。
治療のたびに幾度も職場を変えながら、介護の仕事を続けてまいりました。
痛いも辛いも胸に隠して、お年寄りのために尽くしていた光景が、心に浮かびます。
私達親の前では時折怒りや歯がゆさを表すこともありましたが、孝行は一生分してもらいました。
家内がけがをした時には、出来ないことを見つけて手をかしてくれ、また甘やかすばかりでなく
「これくらいはリハビリになるから自分でした方がいい」と言って、
深いところで思ってくれました。
それは痛みを知っているがゆえの優しさでしょう。
最後まで諦めず、もがきながら生きてくれた○○。
「まだそばにいて欲しい」という思いが薄れ
「もう充分だよ」と涙が出るほど闘ってくれました。
息子の頑張りに感謝して、精一杯の笑顔で見送ります。
二男○○は、平成○○年○○月○○日、享年三十八歳にて、生涯を終えました。
出逢い、共に歩み、息子の人生に豊かな彩りを添えてくださった皆様へ、
心より感謝を申し上げます。
本日はご多用の中ご会葬いただき、誠に有難うございました。
葬儀に関することは何なりとご相談ください