少し前にございました葬儀のご相談です。
2、3年前に、以前葬儀をしていただきました○○だと言われます。
ちょっとお話がありますのでこちらに来ていただけますか、と言われますので日時を指定していただき、ご当家にお伺いさせて頂きました。
お伺いすると寄せてもらったことのある見覚えのあるマンションで見覚えのある人でした。
早速お話をお伺いすると、事前の葬儀のお話なのですと、実は私自身の葬儀のことで来ていただきました、と言われます。
「私は病院よりあと余命○ヵ月と言われています。」
そこで私の葬儀のときのことをお願いしたいと思いましてと、以前のときの葬儀はご主人様がお亡くなりになられて、今はお一人住まいでおられました。
「以前のときは家族葬として会館で行いましたが、私の時は身寄りももうないので火葬式でいいと思っていますと、以前は主人方の葬儀で親戚に来てもらいましたが、今度はもういいと思っています」と。
遺影の写真もいらないし、お寺様もいらないと、
私も辛くなってきましたが、その時どういう風にするという念書を書かせて頂きました。
あとのことは公証役場にも提出していますので、と
最後に「おいしい羊羹があるので食べます」と言われ、
二人でお茶と羊羹をいただきました。
とてもおいしかったです。
そして「ハンコはここに入れておきますと、そしてひとりの親族には言っておきます」と、
国民保険の葬祭費の説明をすると「私にもらってください」と言われます。
このような真近にせまったご本人のご相談というのはなんとも、
このままもう少し居ってあげたいのですが、なんだか長居していると本当に辛くなってくるので、「それじゃ、元気でやってください」と言葉をかけ帰らせていただきました。